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人生が軽やかになる「主語」の魔法

原田裕子写真

みなさん、こんにちは。SURYAの原田です✨

「なんだか生きづらい」「人間関係がいつもうまくいかない」「心がざわざわしている」
そんなふうに感じることはありませんか?
実は、その生きづらさの原因は、普段、口にしている「主語」にあるかもしれません。

 

【「私は」が多くなっていませんか?】
私は日頃、クラスやカウンセリングで「主語は誰ですか?」とよくお尋ねしています。

「私は」「自分は」という言葉で始まる思考が増えてくると、不思議と心が苦しくなってくるんです。

もちろん、自分の意見を持つことはとても大切なこと。「私はこう思う」「私はこうしたい」と表現できるのは素晴らしいことです。

でも、その根っこに「自分の損得」や「自分を守りたい」という気持ちがあると、知らず知らずのうちに心が窮屈になっていきます。

「私はこう思う」と言えば言うほど、人の顔色を窺ってしまったり、わがままを言っているのではないかと自信がなくなったり。

あるいは、相手をコントロールしようとしたり、人と比べて優越感や劣等感を感じたり。

それって、本当の自分らしさではないですよね。

 

【体験から学んだこと】
私が外資系証券会社に入社して1週間ほど経った頃、書類の送付先を間違えてしまったことがありました。

担当者の方から「お前のせいで俺が謝らなければならないんだぞ!」と、1時間近く怒鳴られ続けました。何度謝っても、その人の怒りは収まりませんでした。

後日、別の件でまた私がミスをしてしまった時のこと。上司はこう言ってくれました。「間違ってしまったことは仕方ない。私たちはどうやったらこの問題を解決できるか、一緒に考えようか」

そして、今後ミスを防ぐための方法を一緒に考えてくれました。

この2つの対応、何が違ったのでしょう?
前者は「俺が(私が)」が主語。後者は「私たち」が主語だったんです。

 

【主語が変わると、世界が変わる】
「私たちのチーム」「私たちの仲間」「みんな」
主語がこんなふうに広がっていくと、心の在り方がガラリと変わります。

「自分さえ良ければ」「自分ばかり」という個人的な感情から、「みんなでより良くなろう」という温かな気持ちへという状態です。それは、大きな愛情に包まれた無私の心です。「無私の心」って難しそうに聞こえますが、簡単に言うと、自分の損得を超えて、「みんなが幸せならいいな」と自然に思える、軽やかな心のことなんです。

この視点を持てるようになると、人間関係がびっくりするほどスムーズになっていきます。職場でも、家庭でも、友人関係でも!

 

【耳の痛い言葉こそ、成長のチャンス】
時には、耳の痛いアドバイスや忠告を受けることもあるでしょう。
そんな時、「私は悪くない」「私だって頑張っている」と反発したくなるかもしれません。あるいは落ち込んだり。

でも、その言葉をかけてくれた人は、もしかしたらあなたの成長を心から願ってくれているのかもしれません。言いにくいことを伝えるのは、とても勇気とエネルギーがいることですから。

カチンときた瞬間こそ、チャンス。「あ、今私は『私が』になっているな」と気づくことができます。この「我執(自分への執着)」に気づけると、心がふっと軽くなったり素直な気持ちになったりします。

 

【自分軸で、軽やかに生きる】
我執から解放されるということは、自分を否定することではありません。
むしろ、本当の意味で「自分軸」で生きられるようになるということ。

「私が、私が」ではなく、自然体の自分で、周りの人たちと調和しながら生きていける、そんな心地よさを感じられるようになります。

あなたは今、「私が」で疲れていませんか?
もしそうなら、一度立ち止まって、主語を見つめ直してみませんか?
「私」のこと、つまり自分のことしか考えていない、と気づけたら、最初は心はチクっとするかもしれませんが、本当に楽になります。

ヨガや瞑想、そしてヨガ哲学の学びは、この「我執」に気づき、そこから自由になるための素晴らしいツールです。心が軽やかになると、人生はもっと楽しく、もっと豊かになります。

あなたの中にある温かな心、本当の優しさを取り戻す場所が、ここにあります。
新しい自分に出会う喜び、一緒に感じてみませんか? きっと、明日のあなたは今日よりもっと笑顔になっているはずです。
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