「伝える」という小さな魔法

みなさん、こんにちは!原田裕子です✨
最近「伝え方」について気づいたことがあります。
「なんで分かってくれないの?」
「どうして私だけ…」
「あの人、わざと私を困らせてるのかな?」
こんな気持ちになったこと、ありませんか?私、実は、わりとしょっちゅうあります(笑)。
人間関係って、時々こんがらがった糸みたいになりませんか?伝えたつもりなのに相手に届いていなかったり、誤解されて関係がギクシャクしてしまったり。
そうすると、「どうして分かってくれないの!」って相手を責めたくなったり、「やっぱり私ってダメなんだ」って自分を責めてしまったり。
でも、そんな時こそヨガや瞑想で大切にしている「観察」の出番なんです。
一歩引いて自分をよく観察してみると
あれ?もしかして、私ちゃんと「伝えて」いなかったのかも?
って気づくことがあるんですよね。
ちゃんと「伝えて」いないのはなぜかというと、
・言わなくてもわかってくれるはずと思い込んでいたり
・本当のことを言ったら嫌われそうで怖かったり
そんな気持ちがあるからかもしれません。
ヨガの哲学書『ヨガ・スートラ』には、「サティヤ(正直・真実を語ること)」という大切な教えがあります。
でもこれって、ただ本当のことを言えばいいってわけじゃないんです。
実は『ヨガ・スートラ』のヤマ(禁戒・普段の生活でやった方が良いですよ)という教えの中で、「サティヤ(正直)」は2番目に書かれています。最初に来るのは「アヒンサー(非暴力)」なんです。
つまり、「まず非暴力であること、そして正直であること」という順番です。そして、この順番にはすごく深い意味がある!と気づいたのです。
気づいた、とは言っていますが、きっと大学院のインド哲学の先生には何度も教えていただいていたのでしょう。この手の哲学書は「書かれている順番には必ず意味がある」ということなんですね。
「サティヤはアヒンサーを超えてはいけない」
つまり、どんなに真実であっても、それが相手を傷つけるなら、言わない方がいい場合もあるってこと。
逆に言うと、相手を傷つけない優しさを持ちながら、自分の気持ちを正直に、丁寧に伝えていくこと。
アヒンサーとサティヤのバランスを取ることが本当の「サティヤ」なんだって、最近すごく実感しているんです。
たとえば
「私、こう感じているんだけど」
「実はこうしてもらえると嬉しいな」
「あのとき、ちょっと寂しかったんだよね」
勇気を出して言葉にしてみてください。相手の反応を怖がらずに、でも優しく、自分の心を開いてみるんです。
そうすると不思議なことに、こんがらがっていた糸がスルスルっとほどけていくような感覚があるんですよね。
「そうだったんだ!知らなかった!」って、相手も笑顔になってくれたりします。
もちろん、すぐに分かり合えないこともあります。でも、伝えなければ、相手はあなたの心の中を知ることも覗くこともできないんですよね。
今日、もし誰かにモヤモヤした気持ちを抱えているなら、その気持ちをちょっとだけ言葉にしてみませんか?
「伝える」って、少し勇気がいるけど、実は素敵な小さな魔法。
あなたの心が少しでも軽くなりますように💕
原田裕子
SHARE
シェアする
[addtoany] シェアする